2003年10月06日(月) 23時23分
<住基ネット>長野の侵入実験結果公表に苦慮 田中知事(毎日新聞)
長野県の田中康夫知事は6日、住民基本台帳ネットワークシステム(住基ネット)の安全性を検証するため県が実施した侵入実験の結果について「かなり深刻な状況だと概略を聞いている」と述べ、外部からの侵入が可能であるとの結果が出ていることを初めて示唆した。だが、「(実験対象の)町村が完ぺきなシステムにならない限り(結果公表が)侵入を誘発することになってしまう」とも述べ、公表の内容や方法に苦慮していることを明らかにした。
県町村会の評議員との懇談会で質問に答えた。知事は「情報の漏えいだけでなく、情報が変質してしまう」ことを「深刻」の例として挙げた。知事はこれまで「第三者機関の分析・評価を得たうえで公表する」と繰り返し、実験結果の内容は一切話していなかった。【西田進一郎】(毎日新聞)
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20031007-00000100-mai-soci