2003年10月03日(金) 05時54分
出張社員の懐寒し 新幹線回数券の差額縮小金券ショップは戦々恐々(共同通信)
1日からの新幹線「のぞみ」増発に伴い、回数券の種類が大幅に見直された。JRはテレビや新聞広告で「のぞみの通常料金が安くなった」と盛んにPRする。
だが、新しい回数券1枚当たりの値段は以前の「ひかり・こだま」の回数券より高くなり、通常料金との差額が縮小。金券ショップの回数券で出張費を浮かし、弁当やビール代をひねり出してきたサラリーマンには痛手で、懐が何となく寒そうなのは不況や秋風のせいばかりではなさそうだ。
JRはビジネス需要の高い東京−新大阪間について、別々だったひかり・こだまと、のぞみの回数券を1つにした。
新しい回数券(指定席)1枚当たりの値段は1万3240円。駅などで購入する料金(通常期)との差額は、のぞみ利用で810円、ひかり・こだまだと510円しかない。8月まで売っていたひかり・こだまの回数券の場合、差額は1590円もあったため、駅弁にビールも買えた。
差額をPRして集客する金券ショップの多くは客離れに危機感を募らせ、8月末まで売っていた回数券を事前に大量に買い込んで自衛している。(共同通信)
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20031003-00000020-kyodo-soci