2003年10月02日(木) 11時55分
SCO の UNIX ライセンス騒動、今度は SGI が標的に(japan.internet.com)
UNIX ライセンス違反をめぐって
IBM (
NYSE:IBM ) を
提訴した SCOGroup (
NASDAQ:SCOX ) が、今度は
SiliconGraphics,Inc. (SGI) に狙いを定めたようだ。SCO は、IBM が UNIX 系 OS『AIX』の一部をオープンソースコミュニティへ不正に提供し、SCO とのライセンス契約に違反したとしており、ほぼ同じ理由で SGI もライセンスに反したとしている。
SGI (
NYSE:SGI ) が9月29日に
米証券取引委員会 (SEC) へ提出した
年次報告書 の中で、同社の UNIX 系 OS『IRIX』について、SCO から UNIX ライセンス契約を打ち切るつもりとの通知を受けとったことを明らかにした。SCO は IBM に対しても、AIX に関するライセンスについて、
同様の措置 を取っている。
SCO が、オープンソースコミュニティに不正に転用された UNIX の主要技術の1つとして、SGI のジャーナル ファイルシステム『XFS』を挙げて以来、業界筋では SCO が次に狙うのは SGI との見方が強まっていた。
XFS 技術を開発したのは SGI だが、SCO は UNIX の知的財産に基づいて開発した派生技術に関しても権利を保有すると主張している。
SCO の広報担当 Blake Stowell 氏は取材に応え、「SGI が『UNIX System V』のコードを Linux に転用したことは契約違反にあたる」と語っている。同氏によれば、SGI が契約に反して流出させた内容は、派生コードと UNIX System V のコードをそのまま流用したもの双方を含むという。なお SGI に対する通知書は8月に送付したもので、是正処置のために60日間の猶予を与えたとしている。
一方 SGI の広報担当も取材に応え、「書面では何が契約違反にあたるとするのか、非常にあいまいなため、SCO の意図することを理解するには追加情報が必要」として、同社は SCO に詳細の説明を求めているという。
ただし、SGI は契約に違反したとは認識しておらず、SCO は UNIX ライセンスを解消することができないとの考えを示した。
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