2003年10月02日(木) 12時21分
<輸入エビ>違法物質検出でニチレイが回収(毎日新聞)
ニチレイ(本社・東京都中央区)が中国から輸入した養殖エビから食品衛生法で残留が認められていない抗生物質「クロルテトラサイクリン」が検出され、同社は昨年の輸入分774トンの回収を進めていることがわかった。厚生労働省は昨年8月からすべての積み荷から検体を取って検査をしているが、すり抜けていた。
ニチレイによると今年6月、宮城県内の保健所が同社の冷凍エビを抜き取り検査したところ同抗生物質を検出。同社のある東京都中央区の保健所がこのエビと同じ池で養殖されたと考えられる約4トン分の回収を指示した。
9月には同保健所が昨年輸入分を抜き取り調査し、4ロット中3ロットから同抗生物質を検出、3ロット分約44トンの回収を指示、同社は昨年輸入した残りの約726トンについて自主回収を決め、うち27トンを回収している。
同社は、昨年は養殖業者の養殖方法について詳細に把握していなかったといい、「検出されたのも多いものでも0.03ppmと微量で、直ちに健康被害が出る量ではない」と話している。(毎日新聞)
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20031002-00001040-mai-soci