2003年10月02日(木) 11時50分

６７歳が「おれおれ詐欺」で逮捕、被害額７００万円（読売新聞）

　息子などを装って現金をだまし取るいわゆる「おれおれ詐欺」で、神奈川県警秦野署は２日までに、同県藤沢市湘南台、建設業広岡信義容疑者（６７）を詐欺未遂の現行犯で逮捕した。広岡容疑者は１年間で、同じ被害者から３回にわたり計７００万円をだましとっており、同署は詐欺容疑で追送検する方針。

　調べによると、広岡容疑者は先月１８日午前１０時半ごろ、秦野市内の無職女性（７１）方に長男を装って電話をかけ、「お母さん、おれだよおれ。女の人から５０万借りていて返せなくて困っている。金を貸してくれ」などと言って、利息分なども含め現金７２万円を藤沢市藤沢の小田急江ノ島線藤沢駅のコインロッカーに入れるよう指示し、だまし取ろうとした疑い。

　この電話の直後に実の長男（３９）から電話があり、だまされたことに気づいた女性が警察に通報。同署員がコインロッカーに金を取りに来た広岡容疑者を逮捕した。

　広岡容疑者は約３０００万円の借金があり、昨年夏に「おれおれ詐欺」を知り、当てずっぽうに電話をかけ１件目がこの被害者宅だったという。広岡容疑者は逮捕されるまで、１回につき２００—３００万円を同じ手口でだまし取っていた。（読売新聞）

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20031002-00000203-yom-soci