2003年10月02日(木) 23時17分
<こども医療ガイド>ネットを通じ音声でアドバイス 都が開設(毎日新聞)
若い母親らに病気に関する基礎知識をつけてもらおうと、東京都は2日、インターネット上の登場人物が音声で案内する「こども医療ガイド」を都のホームページ(HP)内に開設した。音声会話による医療ガイドは全国初の試みという。
HPにアクセスすると、案内役の「東京(あずまきょう)子さん」から「熱は38度以上ありますか」「ひどいせきですか」などの質問を受ける。マイクで「はい」「いいえ」と答えると、熱を下げるにはどうすればよいか、病院にすぐに行くべきかなどを音声で教えてくれる。
(1)病気やケガの対処の仕方(2)病気の基礎知識(3)子育てアドバイス——の3分野で計73項目の応答ができ、都内の医療機関を検索する機能もある。音声応答方式以外に、画面をクリックする方式や携帯電話用のサイトも準備した。
核家族化の進行で、病気や子育ての知識が年長者から伝えられにくくなり、軽い症状でも動転して救急医療機関に駆け込んだり、逆に判断ミスで手遅れになるケースも少なくないことが、システム開発の背景にあるという。
担当者は「あくまで判断の参考として医学書レベルの情報を提供するもの。緊急時でなく、時間がある時に楽しみながら見てほしい」と説明。石原慎太郎知事は「おじいちゃん、おばあちゃんの知恵袋の代わりに役立てて」と利用を呼びかけている。アドレスはhttp://www.guide.metro.tokyo.jp【奥村隆】(毎日新聞)
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20031003-00000063-mai-soci