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日赤が8人分の血液の保管検体を再検査したが、HIVは検出されなかった。ウイルス量が微量で高感度検査をすり抜けた可能性も否定できないため、厚労省は日赤に輸血と感染との因果関係を詳しく調べるよう指示した。
日赤が1999年、高感度検査を導入して以来、輸血によるHIV感染は確認されていない。
厚労省血液対策課などによると、男性は人工透析による貧血で計8人分の赤血球輸血を受けた。その後の検査でHIV感染が分かり、主治医が9月初め、日赤を通じて厚労省に報告した。
男性が輸血前にHIVに感染していたかは不明だが、主治医は性感染などの可能性を否定し、輸血による感染が疑われると報告しているという。
この男性に輸血した献血血液からは血しょう製剤もつくられており、日赤は使用した患者の追跡調査を進めている。
日赤の高感度検査でも感染直後だとウイルスを検出できない「空白期間」がある。