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中堅消費者金融のアエル(旧日立信販。本社・東京、二重作弘正社長、資本金約61億円、社員数約1000人)は30日、東京地裁に会社更生法の手続きを申請して倒産した。関連会社の消費者金融ナイスなども会社更生法を申請し、グループの負債総額は約800億円とみられる。
アエルは69年に日立信販として設立。90年ごろから積極的な店舗拡大を図り、97年3月期には192億円の経常利益をあげた。現在、全国に無人店舗107店を含む293店を展開している。
融資を得る見返りに出資していた東京相和銀行が99年に破綻(はたん)。最近は、消費者金融事業を、新生銀行系列の同業他社に売却する計画を打ち出したが、交渉が難航。信用不安から資金繰りが悪化していた。
01年7月に、日立信販から現社名に変更したが、日立製作所グループとは関係ない。
グループ会社のうち、関東圏地盤の酒類ディスカウントストア「サリ」(ジャスダック市場上場、二重作弘幸社長)はアエルからの資金が途絶え、30日に東京地裁に会社更生法の手続きを申請した。負債総額は58億円。
信用調査機関によると、サリは72年に健康食品販売会社として創業。78年に酒類販売免許を取得し関東や東北、甲信越を中心に店舗網を拡大したが、大手量販店の参入による競争激化や、9月からの酒類販売免許の規制緩和で経営が行き詰まった。(10/01 05:55)