『たらい回し』させません障害者何でも相談室きょう開設（東京新聞）

2003年10月01日(水) 00時00分

　野田市は一日、「障害者何でも相談窓口」を開設する。障害ごとに異なる窓口を一つにして、障害者や家族らが「たらい回し」にされる縦割り行政をなくすためで、県内初の試験的な取り組み。利用した市民の評価などを参考に改良し、将来は「総合相談センター」にしたいという。

　相談窓口は市役所一階の社会福祉課内に設置。主幹クラスの専任職員を一人配置するほか、ケースワーカーら五人の職員が曜日ごとに担当して対応する。希望の各種サービスや制度の利用方法を紹介し、状況によって専門の担当職員を窓口に呼んで十分な説明を行う。

　相談者ごとに相談項目や処理状況、対応した職員名、今後の予定を「相談カルテ」に記録。「人事異動などで相談業務が継続的ではない」という苦情を減らすことにも努めたいという。

　窓口が一本化されていないと、例えば介護を必要とする高齢者の家族らは、介護保険課と高齢者福祉課に出向かなければならない。何でも相談窓口の設置で「ワンストップサービス」が可能となり、各窓口に足を運ぶ煩わしさが解消される。

悪のニュース記事