2003年09月30日(火) 23時42分
<陣痛剤訴訟>産児死亡、病院側に過失 神戸地裁支部が賠償命令(毎日新聞)
「生まれたばかりの長女が死亡したのは、主治医らが陣痛促進剤の投与時に必要な注意を怠ったためだ」などとして、兵庫県尼崎市の大学職員、山下秀樹さん(41)と妻睦子さん(33)が、公立那賀病院(和歌山県打田町)を経営する事務組合と主治医に計約6000万円の損害賠償を求めた訴訟の判決が30日、神戸地裁尼崎支部であった。渡邉安一裁判長は病院側の過失を認め、被告に計約3670万円の支払いを命じた。
判決によると、睦子さんは00年5月、里帰り出産をするため同病院に入院。破水後、16時間を経過しても陣痛が弱かったため、経口の陣痛促進剤を投与された。ところが、副作用で強い子宮収縮が起き、長女は低酸素状態で仮死状態となり、帝王切開で生まれた直後に死亡した。
渡邉裁判長は「陣痛促進剤の投与時は、胎児仮死の兆候を把握するため、分べん監視装置が不可欠。主治医は最後の陣痛促進剤の投与後1時間45分の間、装置の装着はおろか、睦子さんを訪室せず放置した」と過失を認定した。【堀江拓哉、渋江千春】
公立那賀病院の話 判決文を読んでいないのでコメントは差し控えたい。(毎日新聞)
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20031001-00000095-mai-soci