2003年09月30日(火) 15時08分
RIAA、違法ファイル交換訴訟で新たに63人と和解(japan.internet.com)
全米レコード工業会 (RIAA) は29日、音楽の著作権を侵害したとして訴えていた人々のうち、新たに63人と和解したことを明らかにした。これらの人々は全て、ピアツーピア (P2P) ネットワークを通じて1000曲以上を違法にダウンロードしたとして提訴、または提訴を警告されていた。
RIAA は和解金額を公表していないが、先ごろ最初に和解が成立した12歳の少女に関しては、両親が賠償金2000ドルを支払うことで合意している。
RIAA は、デジタルミレニアム著作権法 (DMCA) に基づく召喚状1600通あまりの発行を裁判所に依頼し、今月8日氏名が判明した261人の個人を相手取って
民事訴訟 を起こしていた。この召喚状は、著作権所有者が ISP に対し、著作物を違法にダウンロードしたと疑われる加入者の氏名、住所、電話番号を開示するよう求めるもので、RIAA は裁判所からその発行依頼権を認められている。
通常の召喚状と異なり、DMCA に基づく召喚状では、訴訟を起こす前に個人情報の開示を求めることが可能で、判事による検討も、著作権侵害が疑われる人物への事前通達も必要としない。
RIAA の召喚状大量発行に対し、米上院は RIAA が召喚状の発行依頼権を濫用しているおそれがあるとして公聴会を予定していたが、今回の大量和解はその公聴会を翌日に控えたタイミングで行なわれた。
これで RIAA が和解に至った人数は64人となった。うち12人は、相当数の音楽ファイルをダウンロード配布していたとして、ISP が召喚状に従い情報を開示したことで特定された個人だが、訴訟の手続きを踏む前に和解が成立したと RIAA は述べている。
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