2003年09月30日(火) 09時04分
リコールで示されたSegway売れ行きの実態(ZDNet)
米Segway LLCはハイテクスクーターSegwayのリコールを発表したが、これによってSegwayの売れ行きの実態が示された格好になっている。
回収対象となるのは、9月25日までに販売されたSegway Human Transporter(HT)の全モデル約6000台。これに対して同社は、今年1月までに5万〜10万台を販売できると見込んでいた。ただ、リコールの一環として同社が出荷台数を公表する以前から、売れ行きがそれほど芳しくないことを示す兆候はあった。
Segwayをテスト利用している企業や政府機関などが実際の購入段階に移行するまでには予想以上の時間がかかっており、当初消費者から寄せられた好奇心の範囲を越えた需要がどのくらいあるのかを疑問視する声も出ていた。また、地方自治体からは、この乗り物の路上での安全性をめぐって反発の動きも表面化していた。
今回のリコールによって、現在Segwayのテストと評価に当たっている潜在顧客や、路上でのSegway走行を認めるかどうかを検討している地方自治体にどのような影響が及ぶかはまだ分からない。
ただ、米郵政公社広報のマーク・サンダース氏は、同公社がテスト後もSegwayを継続利用するかどうかの評価に当たって今回のリコールが影響を及ぼすことはないと話している。(ZDNet)
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20030930-00000013-zdn-sci