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長崎県内のトラフグ養殖業者が寄生虫駆除にホルマリンを使った問題で、同県鷹島町の鷹島阿翁漁協(板谷国博組合長)は29日、使用魚の出荷に踏み切った。問題が発覚した4月下旬以降、ホルマリンを使ったトラフグの出荷は初めて。使用魚を持つ他の6漁協も残留検査など準備を進めており、10月末からの本格的な出荷シーズンをにらみ、動きが出てきそうだ。
鷹島阿翁漁協前の岸壁では午前9時から、出荷停止措置を解除する際に決めた自主ルールに沿って養殖業者らが約300匹のフグの胸びれをはさみでカット。同県内の水産卸会社の活魚車に積み込んだ。同社によると、九州内のフグ料理店に出荷する。取引価格は明らかにしなかったが、ほぼ国内産の市場価格並みという。板谷組合長は「商品としては安全だということを、消費者には理解していただきたい」と話した。
同県によると、ホルマリン使用魚は8月末現在で7漁協が約123万匹を養殖。鷹島阿翁漁協は県内最大の産地で約90万匹を抱える。ホルマリンをやめた影響もあってか、病気などで8月末までに7漁協合わせて約43万匹が死んだ。【川名壮志、古田健治】
[毎日新聞9月29日] ( 2003-09-29-11:20 )
http://www.mainichi.co.jp/news/flash/shakai/20030929k0000e040027000c.html