2003年09月28日(日) 18時46分

英国産牛か伊産肉骨粉　ＢＳＥ感染源で最終結論（共同通信）

　国内で７例の感染牛が確認された牛海綿状脳症（ＢＳＥ）問題で、農水省のＢＳＥ疫学検討チームは２８日までに、１９８０年代に英国から輸入された牛か、加熱処理が不十分だったイタリア産肉骨粉のいずれかが感染源となった可能性が高いとの結論をまとめた。
　これらの感染源が国内の牛を汚染し、その牛が再加工されることで７例への“二次汚染”を引き起こしたと判断したが、感染経路の特定には至らなかった。疫学チームは３０日、ＢＳＥに関する技術検討会との合同会議で最終報告書を取りまとめる。
　英国では８０年代にＢＳＥがまん延し、牛を解体処理して作る飼料用の肉骨粉に含まれる異常プリオン（タンパク質）が原因とされた。
　この間、８２年と８７年に計１４頭の英国産牛が輸入され、肉骨粉として処理されたとみられるほか、イタリア産肉骨粉も加熱処理が不十分なまま輸入されていた恐れがあることが分かった。（共同通信）

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20030928-00000102-kyodo-soci