2003年09月27日(土) 11時18分
IBM、SCO反訴を拡大(ZDNet)
米IBMはSCO Groupを相手取って起こしている反訴の内容を拡大し、SCOがIBMの著作権を侵害しているという新たな主張を9月25日、ユタ州の米連邦地裁に提出した。
この中でIBMはGeneral Public License(GPL)の条項を根拠として、SCOに著作権を侵害されたと主張。これはGLPの下でIBMがLinuxに貢献した7つのソフトの著作権に関連している。SCOがGPLの条項に違反したことで、結果的にIBMの著作権も侵害したとIBMは訴えている。
IBMはさらに、約束を破ったことで損害が引き起こされたとする「約束的禁反言」でもSCOを非難している。IBMはSCOがGPLを遵守するという約束を信じて重大なビジネス上の決定を行ったというのがIBMの主張だ。
LinuxをめぐってHewlett-Packardなどは、顧客がSCOに提訴された場合に備えて免責保証を提供すると発表している。しかしIBMはこうした免責保証を提供しないと決定しており、システム販売担当副社長ボブ・サムソン氏はこの決定を弁護するメモを営業担当者に配布した。
このメモの中でサムソン氏は、こうした免責保証を提供することは、真の意味で顧客を保護する役にはほとんど立たないばかりか、顧客がオープンソースコミュニティに参加する機会を制限することになると指摘している。(ZDNet)
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20030927-00000011-zdn-sci