2003年09月27日(土) 00時00分

最上地方　「著しい不良」（朝日新聞・）

　　東北農政局山形統計・情報センターは２６日、今月１５日現在の水稲の作柄概況を正式に発表した。県内全体では「９４」（不良）だったが、冷風「やませ」の影響を強く受ける最上地方は「８８」（著しい不良）と厳しい結果になった。同局は「９３年の大冷害に次ぐ厳しい状況」とし、災害対策本部を設置。融資制度の適用などを検討する。

　　各地域別に見た作柄概況は、最上の「８８」をはじめ、村山と置賜が「９５」（やや不良）、庄内が「９７」（同）。収穫量は、前年の８６〜９６％程度が見込まれるという。

　　これは、６月末の低温と日照不足の影響で不稔（ふ・ねん）が多かったためという。最上では、耐冷性の弱いあきたこまちの栽培が多いことも被害を拡大した。

　　同センターが県内３４０カ所で調べた結果、不稔粒の割合は最上１１％、村山１０％、置賜と庄内が８％だったが、５０％を超す地点もあったという。品種別の不稔率は、はえぬきとひとめぼれの７％に対し、あきたこまちが１３％と倍だった。

（9/27）

http://mytown.asahi.com/yamagata/news02.asp?kiji=4153