2003年09月27日(土) 12時45分
「MSBlast関連」で新たに未成年者逮捕(ZDNet)
米司法省は9月26日、MSBlastと同様の手法で感染を広げたコンピュータワームの放出に関与した疑いで、新たに1人の未成年者を逮捕したと明らかにした。
司法省の発表によると、この容疑者は、7月半ばに発表されたMicrosoftのOSが抱えるセキュリティホールを悪用する、Spybot.worm.lz、Randex.E、RPCSdbotなどの名称で知られるワームを作成し放出したとみられる。
同省では、未成年であることを理由に容疑者の氏名や性別を明かしていない。MSBlast関連の捜査で逮捕は米国で2件目。
同省では今回逮捕した未成年者が関与したと疑われるワームを「Blaster(MSBlastの別称)コンピュータワームの亜種」と呼んでいるが、同省の声明では別のワーム(Randex.E)が挙げられている。Randex.EはMSBlastが対象にしたのと同じ脆弱性を利用して、SDBotというトロイの木馬をインストールする。このプログラムはIRC(インターネットリレーチャット)に接続し、攻撃者からの命令を待つ。
Symantecセキュリティ対策チームの上級マネジャー、オリバー・フリードリクス氏は、「アタッカーはIRC経由でこれをコントロールしてサービス妨害攻撃を起こしたり、特定のプログラムをインストールできる」と説明する。
MSBlastの原種はトロイの木馬をインストールしない。
MSBlast関連の捜査では先に、亜種のMSBlast.B作成でミネアポリス在住のジェフリー・リー・パーソン容疑者が逮捕され、起訴されている。(ZDNet)
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20030927-00000014-zdn-sci