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2003年09月27日(土) 00時00分

債務者支援装うヤミ金業者 捜索後に口裏合わせ 都内に移り営業続ける 東京新聞

 多重債務者の支援団体のような業者名を使ったヤミ金融業者六人が逮捕された事件で経営者だった田島利幸(52)、吉原宏治(32)両容疑者が、県警の家宅捜索直後、「捕まったら、お前たちだけでやったことにしろ」とほかの四人に指示し、すぐに都内に事務所を移して営業を続けていたことが二十六日、分かった。県警生活経済課は、業者が全国約八千人から得た約八千三百万円の不法利益の一部が暴力団に流れたとみて、さらに調べている。

 関係者によると、六人は今年六月の県警による事務所捜索の夜、藤沢市内のカラオケボックスに集まり、今後の対策を打ち合わせたという。田島、吉原両容疑者は「逮捕されても自分たちの名は出すな。後の面倒は見てやる」「神奈川での営業はもうヤバイ。都内でやる」などと語り、捜査の網をかわすため、東京都大田区内で「フジネット」「日本総合テレフォンキャッシング」の名でヤミ金業を続けたという。

 これまでの調べでは、自身の借金返済に困っていた吉原容疑者は、都内でヤミ金に勤めた経験を生かし、知人の田島容疑者に出資してもらい、藤沢市内でヤミ金を開業。事務所に看板は出さず「新生サポート消費者協会」「全国優良生活支援センター」という債務者の支援団体のような業者名で、多重債務者に絞りダイレクトメールを出し、営業していた。

 一方、横浜地検は二十六日、出資法違反などの罪で、最初に逮捕された五人のうち、田島容疑者ら三容疑者を起訴。二容疑者が略式起訴され、罰金三十万円の略式命令が言い渡された。


http://www.tokyo-np.co.jp/00/kgw/20030927/lcl_____kgw_____003.shtml