2003年09月26日(金) 09時43分
大衆薬で10人死亡 副作用の疑い、この3年で(共同通信)
大衆薬として薬局などで市販されている一般用医薬品で、副作用が原因と疑われる死亡がこの3年間に10例報告されていたことが、長妻昭衆院議員(民主)の質問主意書に対する政府の答弁書で26日分かった。
薬剤師がいない店舗での医薬品販売の拡大は、政府の規制緩和策の焦点。一般用医薬品は、処方薬に比べ副作用が少ないとされていたが、死者まで出ていたことで、今後の規制緩和論議に一石を投じそうだ。
厚生労働省によると、2000年4月から03年6月にかけて、一般医薬品の副作用により死亡したことが疑われる症例が10例、報告された。
死亡したのは20代から80代までの男女。原因とみられる薬の内訳は風邪薬と発毛剤が各3例。このほか、鼻炎薬が2例、解熱鎮痛剤が1例、漢方薬が1例だった。
発毛剤による3例が急性心不全など心臓に対する副作用。鼻炎薬や風邪薬では、主に免疫反応によるショックや、重症の皮膚障害だった。(共同通信)
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20030926-00000061-kyodo-soci