2003年09月26日(金) 09時12分
米国防総省のデータマイニング計画に事実上終止符(ZDNet)
米下院は9月25日、米国防総省のプロジェクト「Total Information Awareness」(TIA)への予算を削った防衛支出法案を407対15の多数で可決した。これにより、大きな論議を呼んだこのプロジェクトは事実上、終止符を打たれることになる。
TIAはテロ対策を目的に、米国民に関するコンピュータ記録を連携させることを目指していたが、国民や議会からは批判の声が高まっていた。
この日可決された法案は、上下両院が共同で起草したもので、プライバシー擁護団体が1年以上にわたって活発なロビー活動を展開した結果、可決にこぎつけた。
ただ今回の法案は、対象が米国民や米国在住者でなければ、TIAや同様のシステムがデータマイニングに使われることを容認。「両院協議会の合意は、National Foreign Intelligence Programがテロ対策として外国の情報を収集する目的で処理・分析・連携ツールを利用することを制限するものではない」と記されている。同法案は今後上院で採決にかけられる予定。(ZDNet)
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20030926-00000015-zdn-sci