2003年09月25日(木) 06時43分

出資法違反容疑　熊本市の金融業者ら４人を逮捕（熊本日日新聞）

　鹿児島県警と合同捜査していた県警生活保安課と南署は二十四日、出資法違反（高金利）の疑いで熊本市本荘町、金融業雨森史浩容疑者（３４）ら四人を逮捕した。

　ほかに逮捕されたのは、鹿児島県新屋敷町、金融業坂田勝信（３１）▽熊本市島町三丁目、会社経営久保隆之（３０）▽同市白藤三丁目、会社員福本浩子（３２）の三容疑者。

　調べでは、四人は共謀。今年一月から六月ごろまでの間、雨森容疑者の熊本市の事務所と坂田容疑者の鹿児島市の事務所で、熊本県内などに住む三十代から五十代の男性四人に各五〜十万円を貸し付け、法定上限利息（一日０・０８％）を上回る最大約二十四倍の金利計約四十三万七千円を受け取った疑い。

　坂田、雨森の両容疑者は金を貸し付ける際、男性たちに久保容疑者の会社と保証契約を結ばせ、借りた額の二〜三割を保証料として支払わせていた。高金利の代わりに、二〜四週間で契約を更新する度に保証料を払わせる新たな手口。両県警は、法外な保証料を金利とみなし、出資法違反容疑で逮捕した。県警によると、みなし金利での摘発は初めて。

　同日は捜査員約七十人が事務所など十数カ所を家宅捜索、パソコンや顧客名簿など約六百点を押収した。県警などは余罪を調べる。

http://kumanichi.com/news/local/main/200309/20030925000025.htm