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宮本医師は「補助いすのシートベルトを着用しても体が固定され、かえって頭などにけがをして危険だ」と指摘。脳内出血で緊急手術したケースもあり、ヘルメット着用の義務付けなど法的規制の必要性を訴えている。
宮本医師は今年二月、都内の二十三幼稚園の保護者約二千八百人にアンケートを実施。それによると、保護者の97%が補助いすを購入し、うち三割がスリップや転倒事故で子どもにけがをさせたことがあると回答。一人で複数回事故に遭うこともあり、事故件数は計約千五百件だった。
回答では打撲や切り傷などの軽傷が大半。死亡例はなかった。しかし、補助いす関連の事故で同病院に運ばれた子ども約五十人の中には、頭がい骨骨折や脳内出血で開頭手術を要し「処置が遅ければ死んでいた危険な例もあった」(宮本医師)という。
年齢別では二歳児が約五百人と最多で、一歳未満の乳児の負傷例も多くみられた。
宮本医師は「二歳未満の乳幼児は骨が軟らかいため、ちょっとしたことで骨折や頭部外傷を受けやすい。親はもっと補助いすの危険性を認識してほしい」と話している。
調査結果は、十月一日に仙台市内で開かれる日本脳神経外科学会総会で発表する。
http://www.tokyo-np.co.jp/00/sya/20030925/eve_____sya_____004.shtml