2003年09月25日(木) 09時51分
医療事故で医師3人逮捕へ 東京慈恵医大青戸病院(共同通信)
東京慈恵会医大青戸病院(東京都葛飾区)で昨年11月、前立腺がんの摘出手術を受けた男性患者が1カ月後に死亡する医療事故があり、警視庁捜査1課と亀有署は25日、業務上過失致死容疑で同病院の医師3人を逮捕、3人を書類送検する。
手術は腹腔(ふくくう)鏡という器具を使って行われた。熟練した技術が必要とされ、捜査1課は経験の浅い医師がかかわったことなどが事故を招いたと判断、遺族の承認を得ていなかった不備などから強制捜査に踏み切った。
調べでは、男性患者は昨年11月に同病院で前立腺がんの摘出手術を受けた。手術の際に出血多量になり輸血をしたが、低酸素状態が原因で脳死状態に陥り、1カ月後に死亡した。
腹腔鏡手術は、腹を開く手術に比べて傷口が小さいことや、日常生活への復帰が早いため普及。開腹しないためテレビモニターの画像を見ながら手術をしなければならず、熟練した技術が必要とされる。(共同通信)
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20030925-00000035-kyodo-soci