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教団をめぐる一連の事件の一審で死刑を求刑されたのは14人。麻原彰晃被告(48)=本名・松本智津夫=ら3人を除く11人が既に判決を受けたが、無期懲役に軽減されたのは中村被告と元幹部、井上嘉浩被告(33)=検察側が控訴=だけだった。
一審判決が松本サリン事件への関与について「未必の殺意による犯行」としたのに対し、控訴審で検察側は「確定的殺意による犯行。死刑とすべきだ」と主張。弁護側は「殺意はなく、今は反省している」と有期刑を求めた。
判決理由で仙波裁判長は「サリンをまくことは犯行前に認識したが、ボツリヌス菌培養など多くの失敗経験から多数の死傷者が出ることを見越していたとまではいえず、確定的な殺意とするには疑いが残る」と述べ、一審の判断を支持した。
判決によると、中村被告は松本被告らと共謀。1994年6月に長野県松本市内でサリンをまき七人を殺害、多数に重軽症を負わせた。翌7月には山梨県上九一色村の教団施設内で、信者冨田俊男さん=当時(27)=を殺害した。
さらに目黒公証役場事務長の監禁致死とサリンプラント建設の両事件にも関与した。