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逮捕されたのは、いずれも泌尿器科の斑目旬(38)、長谷川太郎(34)、前田重孝(32)の3容疑者で、書類送検されるのは診療部長(52)ら3人。
手術は腹腔(ふくくう)鏡という器具を使って行われたが、高度な技術が必要とされ、捜査一課は(1)手術経験の浅い斑目容疑者らが担当した(2)より安全な開腹手術への変更が遅れた(3)大量出血に備えた輸血用血液の確保を怠った−ことが事故を招いたと判断、異例の強制捜査に踏み切った。
調べでは、男性患者は昨年11月8日、同病院で前立腺がんの摘出手術を受けたが、止血処理が十分にできず、出血多量による低酸素状態で脳死状態に陥り、12月8日に死亡した。
腹腔鏡手術は、腹を開く開腹手術に比べて傷口が小さいことや、日常生活への復帰が早いため普及。開腹しないためテレビモニターの画像を見ながら手術をしなければならず、熟練した技術が必要とされている。
■腹腔(ふくくう)鏡手術 腹部に1センチ程度の穴を開け、内視鏡の一種である腹腔鏡を挿入し、先端に付いたカメラで撮影した内部の様子をテレビモニターで見ながら、別の穴から体内に入れた電子メスなどを使って行う手術。従来の開腹手術に比べ、入院期間が短くなるなど患者の負担が大幅に軽減される一方、医師には熟練した高度な技術が必要とされ、日本内視鏡外科学会は、執刀医について10例以上の助手経験があるなど厳しいガイドラインを定めている。