2003年09月25日(木) 13時25分
手術ミス、執刀の慈恵医大青戸病院医師ら逮捕(日経新聞)
東京慈恵会医大付属青戸病院(東京都葛飾区)で昨年11月、前立腺がんの摘出手術を受けた男性(当時60)が1カ月後に死亡する医療事故があり、警視庁捜査一課と亀有署は25日、医師らによる止血ミスや輸血量の不足が原因とみて、執刀した男性医師3人を業務上過失致死の容疑で逮捕、青戸病院の院長室などを家宅捜索した。診療部長を含む3人も26日、同容疑で書類送検する。
手術は厚生労働省が「高度先進医療」の対象に位置づけている「腹腔(ふっくう)鏡手術」にもかかわらず、経験の浅い医師らだけで臨んでいた。家族への説明も十分でなかったうえ、同大の倫理委員会などの承認も得ていなかった。捜査一課はこうした行為が過失に当たると判断した。医療ミスで6人もの医師が一度に刑事責任を問われるのは極めて異例だ。
逮捕されたのはいずれも泌尿器科医師の斑目旬(38)=品川区上大崎2、長谷川太郎(34)=練馬区田柄4、前田重孝(32)=杉並区阿佐谷北3=の三容疑者。書類送検されるのは、診療部長(52)と麻酔科に所属する女性医師(38)と男性医師(30)の3人。 (13:03)
http://www.nikkei.co.jp/news/main/20030925AT1G2501I25092003.html