2003年09月23日(火) 00時00分

住基ネットへの侵入実験開始　 安全性を専門家が検証—長野県 　　　　　　　　　　　　　　 （東京新聞）

　長野県が住民基本台帳ネットワークシステム（住基ネット）の安全性を検証するため、同県阿智村のシステムを利用して、外部からの侵入実験を開始していたことが２３日、分かった。

　同村のシステムは、庁内情報通信網（ＬＡＮ）と住基ネットが直接接続されており、インターネットとは分離されている。このため、外部から持ちこんだパソコン端末を庁内ＬＡＮにつなぎ、不正侵入が可能かどうかなどを検証している。実験終了までに数日かかるという。

　県は今後、別の２町村で、インターネットから住基ネットに入る実験などをする。セキュリティーの専門家や研究者ら第３者が実験の客観性を評価し、結果を公表する。

　県は８月、総務省の外郭団体に委任している住基ネット関連の事務を見直し、将来は県が独自の方式で運用すると発表。その際、田中康夫知事は住基ネットへの侵入実験の実施を表明していた。

http://www.tokyo-np.co.jp/00/detail/20030923/fls_____detail__014.shtml