2003年09月23日(火) 00時00分
ホタテパックに白い粒…???(朝日新聞・)
札幌市02年度 食品相談「異物混入」172件放射線解析、9粒の真珠と判明
ホタテのむき身のパックから見つかった真珠
札幌市は、02年度に同市に寄せられた食品に関する相談や苦情などの通報状況をまとめた。2361件のうち、市民が「異物混入」と判断して通報したケースが172件あった。多くは出前のめん類などに髪の毛や虫が入っていたといった内容で、市民の誤解も含まれていたが、中にはホタテのむき身のパックから真珠9粒が見つかったケースもあった。
市によると、通報で最も多いのはキノコなどの鑑別相談で、全体の約6割(1496件)を占めた。次に多かった「食べたら腹が痛くなった」などの症状を訴える通報は174件で、内容に応じて関係施設の検査や改善指導をしたという。
異物混入は、「弁当に髪の毛」「うな重に竹串」「ラーメンに虫」というものから、「お菓子の袋に金歯が入っていた」というものまであり、製造者側の不注意で混入したのか、本人や家族が入れたのか、判別できないケースが多かったという。
真珠が見つかったのは昨年5月。水産物卸業者から同市広域食品監視センターに「市中央卸売市場で購入したホタテのむき身1パック(1キログラム)に、見たことのない白い粒が入っている。何か調べてほしい」と相談が持ち込まれた。
全部で9粒あり、白色と茶色で1〜5ミリの球形と楕円(だえん)形だった。薄い塩酸をかけると発泡しながら溶け、割ってみると内部に白色または茶色の芯があり、その周りに3〜4層の薄膜があった。
この段階では正体が判明せず、道立工業試験場に放射線解析を依頼。薄膜の成分が真珠と同じカルシウムだったことや、粒の形成状態、ホタテが真珠を作る可能性のある二枚貝であることなどから、真珠と結論づけたという。
同センターによると、「ホタテ真珠」は検査のため砕いたり溶かしたりしたため、持ち込んだ業者の元には戻らなかった。担当者は「形も色もそれほどでもなかったので、価値はなかったのでは」と話している。
(9/23)
http://mytown.asahi.com/hokkaido/news02.asp?kiji=5601
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