2003年09月23日(火) 10時05分
米で表面化するブロードバンド利用の従量制限(ZDNet)
米Comcastのブロードバンド接続を利用している加入者のもとに今月、インターネットの使い過ぎを通告する1通の書簡が同社から届いた。
これを受け取ったキース氏は、もう4年にわたってこのサービスを利用しているが、こんな通知を受け取ったのは初めてだという。
同氏は「不正利用者」のレッテルを貼られた上に、自分の契約で認められているダウンロード容量の公表もComcastは拒んでいると話す。カスタマーサービス担当者は、具体的な容量制限はないと言い、帯域幅利用を半分に減らせばサービス中断を防げるかもしれないと言い添えたという。
同じような目に遭っているのはキース氏だけではない。この夏以降、使い過ぎを通告する書簡を受け取った加入者はほかにもおり、最初の警告の後、サービスを停止された加入者もある。Comcast広報のサラ・エダー氏は、こうしたポリシーが導入されたのは2カ月ほど前だと説明する。
エダー氏によれば、同社が警告を発しているのは「事前に設定された帯域幅の基準値」を超えたことによるものではないという。特定の数値ではなく、平均的な利用パターンを逸脱したことによるもので、この書簡を受け取った加入者は約1%にすぎないと同氏。
今のところ、密かに従量制限を課されているのはごく一部の超ヘビーユーザーにすぎない。しかし、CATV会社と電話会社がブロードバンドの支配権をかけてしのぎを削る中、この問題は競争上の決定の根幹にかかわってくるものだ。Comcastは特に、ダウンロード速度の継続的な高速化に取り組んでおり、結果として、ファイル交換のヘビーユーザーなど自社のネットワークに負担となっているユーザーを押さえ込もうと躍起になっている。(ZDNet)
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20030923-00000016-zdn-sci