2003年09月22日(月) 09時00分
ハリケーン「イザベル」、気象サイトを直撃(japan.internet.com)
大型ハリケーン「イザベル」は心配された程の被害を起こさなかったが、気象情報関連サイトはトラフィックの急増とその対策に追われた。
オンライン調査会社
comScoreMediaMetrix によると、気象関連サイトは同ハリケーンの到来に伴ってトラフィックが急増。直近4週間の木曜日における平均ビジター数と比較した18日のトラフィックは、
Weather.com が92%増の350万ビジターを記録したという。同サイトより小規模のサイトでも同様に急増が見られ、
AccuWeather.com サイトは90%増の38万ビジターを数えた。政府の気象関連機関も同様で、
米海洋気象局 (NOAA) のサイトでは210%増の94万ビジターがあった。
トラフィックの増加は、通常なら広告掲載サイトや広告主にとって歓迎すべきものだが、その一方、トラフィック洪水に対処するため負荷が高まるのというマイナス面もある。
Weather.com の事業・製品開発担当上級副社長 Joe Fiveash 氏によると、同社サイトは、状況に応じ通常の動的ページからハリケーン情報を掲載した静的ページに切り替えることによって、トラフィック急増に概ね対応できた。トラフィックが一気に増えた18日の昼頃、同サイトは広告のない静的ページに切り換え、86台のアプリケーションサーバーが受ける負荷を軽減したという。
Fiveash 氏は、同社サイトでは通常の3倍から4倍ものアクティビティが見られたことも明らかにした。だが、同氏の推測によると、広告のないページに切り換えられたのは、全ビジターの2%ほどに過ぎなかったという。その結果、広告主の園芸用品メーカー
Scotts は、イザベルがもたらした膨大なトラフィックの恩恵を受けた。同社はその日、Weather.com のトップページの広告枠を購入していたからだ。(Weather.com サイトはトップページの広告枠を CPM ベースで販売していない —— 広告料金はトラフィック数やクリック数に影響されない。)
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