2003年09月20日(土) 00時00分
懲戒処分7件公表せず/県警01・02年度(朝日新聞・)
県警が01、02年度に警察官や職員に対して出した懲戒処分は11件で、そのうち7件について発表していなかったことが19日、朝日新聞社が情報公開請求して公開された資料などでわかった。
資料によると、免職が2件、減給が4件、戒告5件。免職は長府署の巡査長の酒気帯び運転による人身事故と、県警本部の事務職員の強制わいせつ事案で、いずれも逮捕され、発表されている。
一方、減給事案はいずれも発表されていない。なかには、所轄署の巡査長が女性の態度に憤慨して女性の顔面を殴り、一週間のけがを負わせた事案や、警察職員が放置してある自転車を届け出をせずに横領した事案など、逮捕されてはいないが、犯罪行為に該当するものもあった。
また、所轄署の巡査部長が事情聴取を担当した女性に好意を持つようになって性的な関係を持ったり、職務に専念せず勤務中に女性宅を訪問したりした事案もある。
戒告は、道交法違反(速度超過)が2件のほか、威嚇射撃の訓練中に拳銃を暴発させた事案などがあった。
県警監察官室によると、県警は、警察庁の懲戒処分の発表基準をもとに発表している。基準では、職務上の行為に関する懲戒処分は原則的に発表するほか、私的な行為にかかわる懲戒処分のうち、酒酔い運転など停職以上の処分についても発表するとしている。
公開されていない事案について、同監察官室は「基準に照らして、発表事案ではないと考えて発表しなかった」と話している。
(9/20)
http://mytown.asahi.com/yamaguchi/news02.asp?kiji=3246
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