2003年09月20日(土) 13時20分
ワームが貢献? セキュリティアプライアンス売上増大(ZDNet)
調査会社IDCが9月18日発表した報告書によると、セキュリティサーバアプライアンスの売り上げは4〜6月期、前年同期比10%の伸びを記録した。ファイアウォールやVPNに使われるローエンドのアプライアンスサーバの売り上げが業界の成長を加速させた格好だ。
4〜6月期の2けた台の伸びは、1〜3月期が前年同期比5%減だったのと比べると対照的。これは最近相次いだワームやウイルス騒ぎを受けて、企業がセキュリティ強化に目を向けていることによる。
IDCセキュリティ製品サービス担当調査ディレクター、チャールズ・コロジー氏は「ワームがたて続けに登場する中、セキュリティを強化したいという欲求につながった。ネットワークを構築する最も簡単な手法はセキュリティサーバアプライアンスを使うことだ。ローエンドのファイアウォールとVPNアプライアンスの購入が増えている傾向がうかがえる」と指摘する。
セキュリティアプライアンスのベンダーでシェア第2位のNetScreen Technologiesは、セキュリティアプライアンスへの需要増大で恩恵を受けた中の一社。4〜6月期の売り上げは92%増の5320万ドルとなり、シェアは1年前の9.1%から16%に拡大している。
ただ、セキュリティアプライアンスのベンダーがすべて好業績を上げたわけではない。ベンダー上位5社のうちシェアを伸ばしたのはNetScreenのみで、同期の売り上げが増大したのは同社を入れて2社のみだった。(ZDNet)
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20030920-00000008-zdn-sci