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プロ野球・阪神球団(兵庫県西宮市)が、タイガー魔法瓶(大阪府門真市)の持つ「TIGERS(タイガース)」の商標登録の無効を求め、特許庁が球団の申し立てを認める審決を出したため、タイガー魔法瓶側が東京高裁に審決無効を求めて提訴したことが20日分かった。22日に第1回口頭弁論が開かれる。球団は「阪神優勝」のロゴを商標登録した男性との譲渡交渉が決裂、特許庁に商標無効を求める申し立てをしており、阪神タイガースを巡る商標権の争いは過熱するばかりだ。
タイガー魔法瓶などによると、同社と阪神球団は86年、「TIGERS」の商標について契約を締結。その後、同社は家庭用電化製品や日用品などの分野で商標権を取り、他企業が「TIGERS」の商標を製品に使った場合、球団が受け取る許諾料の一部を同社に支払ってきた。
ところが、球団側は98年、タイガー魔法瓶の商標権について異議を特許庁に申し立てた。いったんはねつけられたが、今年6月ごろに申し立て通り、タイガー魔法瓶の商標登録を無効とする審決が出た。
タイガー魔法瓶知的財産チームは「契約を結んで友好的にやってきたが、特許庁の判断が変わったので提訴した。ギスギスすることなく元のさやに戻ればいいと思っている」と話している。
一方、阪神球団総務部は「タイガー魔法瓶による『TIGERS』の商標登録は、球団名と混同を生じる恐れがあり、特許庁でこちらの申し立てが認められた。裁判でも正当性を主張していきたい」とコメントしている。
阪神球団を巡っては、千葉県の男性が「阪神優勝」のロゴを02年に商標登録していたことが今年6月に判明。球団は商標の譲渡を求めたが、男性側が「ロゴ入り衣類の販売継続」などを主張し、交渉は決裂した。このため、球団は8月、特許庁に登録無効審判を請求した。
[毎日新聞9月20日] ( 2003-09-20-12:42 )
http://www.mainichi.co.jp/news/flash/shakai/20030920k0000e040050000c.html