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コメの不正表示が後を絶たない中、03年産の新米が不作となると不正表示がさらに増える懸念があることから、農水省は全国約3000の小売店を対象に、新米の品質表示状況などの特別調査に乗り出す。新米に絞って集中的に調査するのは初めて。不適正な表示が確認されたら、都道府県と立ち入り検査し、行政指導などをする方針。
同省は「特定銘柄が不足しそうで、関係業者が偽装の誘惑に駆られる背景は大いにある。コメの品質表示への消費者の関心も高く、厳正に対処したい」としている。
調査には職員約2000人を動員。9月24日から新米の出回り状況を見ながら、12月中旬まで実施する。スーパーなど量販店約1000店と米穀専門店約2000店では、新米の品質表示状況や仕入れ時期、さらに表示根拠の確認をする。例えば「魚沼産コシヒカリ100%」の表示品の中身が、ブレンド米でないかなどをチェック。また卸業者約200社にも帳簿などで表示根拠や出荷先、出荷量などを確認する。
新米の中でも特にコシヒカリ、あきたこまち、ひとめぼれの主要3銘柄は、DNA分析をして品種が表示通りかを検証。そのほかの銘柄についても試料を使って、例えば新米と02年産以前の古米を混ぜていないかの新鮮度をチェックする。
同省表示・規格課によると、コメについて同省が昨年、不正表示にあたるJAS法違反として指摘したケースは計7件だった。今年は19日現在ですでに8件にのぼっている。(09/19 22:17)