2003年09月19日(金) 00時00分

ディーゼル車規制、ステッカーを偽造 ネットオークションに出品 （東京新聞）

　十月一日から首都圏一都三県で始まるディーゼル車規制で、大気汚染の原因となる粒子状物質（ＰＭ）の減少装置を取り付けた車両に証明として張るステッカーの偽造品が、インターネット上のオークションに出品されていることが分かった。東京都はオークションを運営する大手プロバイダー（接続業者）、ヤフー（東京都港区）に出品の削除を要請、十八日に削除された。

　ステッカーは、規制を満たすためにトラックなどに取り付けるＰＭ減少装置の装着証明となり、規制を実施する一都三県と四政令指定都市が、自動車メーカーなどを通して車両の所有者に交付する。直径約十二センチの円形で、車両の右側と後部に張る。

　都の説明や同社のホームページによると、ステッカーの偽造品は「自作」と記され、「実物」と並んで写真が掲示されていた。中には装置の証明書とセットで、希望落札価格二万五千円で売りに出ていたケースもあったという。

　出品者は不明だが、「もうすぐディーゼル車の規制が始まります。それを記念？して作ってみました。あくまでも飾り物として作ったので、使用、悪用等の責任は一切負いかねます」などと書かれていた。

　都はヤフーに対し、十六日に削除を申し入れ、十八日夜に削除が確認されたという。

　都は「規制の信頼性を損ないかねず、非常に憂慮している。公文書偽造の疑いもあり、告発も含め、厳正に対処したい」としている。

http://www.tokyo-np.co.jp/00/sya/20030919/mng_____sya_____007.shtml