2003年09月19日(金) 14時01分
いつ発生してもおかしくない次のSobig(CNET Japan)
ウイルスの専門家によれば、Sobigウイルスの次のバージョンが広まり始めるのは時間の問題だという。
これまでに起こったSobig亜種の発生頻度からすると、そろそろ次のワームの流行に備えておくべき時だろう。
Sobigは、ここ数カ月間でコンピュータユーザーに大混乱を引き起こしてきたが、最新の亜種は9月10日に死滅しており、また次の亜種の攻撃が始まるのは時間の問題だと、複数の専門家が述べている。
Computer Associates(CA)のセキュリティ戦略担当バイスプレジデント、Simon Perryは、「Sobigのこの前の亜種がどれほど効果的に広まったかを考えれば、新たな亜種が登場しても全く驚かない。また、タイミングに関しても、そろそろ登場する頃だと考えるのが妥当だ」と語っている。
ClearswiftのThreatLabマネジャー、Pete Simpsonは、「Sobigは、このワームの作者が続ける実験の6例目だった。我々は7例目ももうすぐ登場すると考えている。これまで、ウイルスの感染休止から新バージョンのリリースまでの期間は7日以下から35日以上と開きがあった」と語っている。
最後のウイルスが自己消滅したのは9月10日なので、そこから計算すると、これまでの最短休止期間は既に過ぎていることになる。
Clearswiftによると、Sobigの作者は新しいタイプのウイルス作家だという。
これまで身元が明らかになっている者たちは、売名や破壊行為が目的だったが、スパム業界と密接につながる現在の第三世代は、それぞれが金銭的な動機で動いている。つまり、悪いことに変わりはないものの、以前より大人びた動機だといえる。
ITマネジャーは、これまで通り注意を怠らず、アンチウイルス製品が最新のものであることを確認し、電子メールの添付書類がひき起こす危険性をスタッフ全員に確実に説明しておく必要がある。
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この記事は海外CNET Networks発のニュースをCNET Japanが日本向けに編集したものです。
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