2003年09月19日(金) 10時38分
「ネット心中」未遂の4人を書類送検へ(読売新聞)
山梨県上九一色村で今年3月、インターネットの自殺サイトで知り合った男女4人が乗用車内で集団自殺を図った事件で、同県警富士吉田署は19日にも、4人をそれぞれ他の3人に対する自殺ほう助未遂容疑で甲府地検に書類送検する。
ネットで知り合った者同士が集団自殺する「ネット心中」は今年に入って7月までに14件発生、42人が死亡しているが、県警によると、刑事責任が問われるのは初めて。
送検されるのは、静岡県内の男子大学生(22)、埼玉県内の男性(23)、大阪府のアルバイト男性(25)、東京都内の会社員女性(22)(肩書と年齢は当時)。
調べによると、4人は昨年末から今春にかけ、男子大学生が自殺サイトに書き込んだ「1人では死ねない。同じ悩みの人いませんか」との一文を通じて知り合った。その後、電子メールなどで連絡を取り合い、4人で自殺用の乗用車を購入。3月14日に自殺方法を確認した上で15日夜、上九一色村の空き地で車の窓ガラスを目張りして練炭をたき、睡眠薬を飲んで集団自殺を図った疑い。
4人は16日朝、一酸化炭素中毒で意識不明だったところを発見されたが、現在は回復している。
県警は当初、集団自殺を呼びかけた男子大学生のみの立件を検討したが、4人が乗用車購入費を分担するなど共同で準備をした点を重視。互いに自殺の実行を促したと判断して全員を送検することにした。(読売新聞)
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20030919-00000002-yom-soci