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2003年09月18日(木) 03時32分

収入伸びず不満強め犯行か 立てこもりの別府容疑者共同通信

 3人が死亡、43人が負傷した名古屋市の立てこもり爆発で、死亡した別府昇(べっぷ・のぼる)容疑者(52)が「軽急便」(名古屋市中区)と契約して事業をする際、多額の投資をしたにもかかわらず収入が伸びず、不満を募らせた疑いが強いことが18日、県警東署捜査本部の調べで分かった。
 別府容疑者は事件5日前の11日、「やめたい。区切りをつけたい」と担当営業所の所長に申し出ており、捜査本部は不満を募らせた揚げ句に会社を恨み、犯行に及んだ疑いがあるとみている。
 調べなどによると、軽急便は個人事業者を会員とするかたちで契約し、荷物輸送を委託。会員は登録料7万円、指導料7万円を支払い、100万円前後の専用車両を購入して事業を始める。
 別府容疑者は1月に契約して3月から荷物の配達を開始。この際、約60万円の頭金を払い、残り約60万円を60回払いするローン契約で軽ワゴン車を購入した。
 一方、会員は荷主の都合に合わせれば月に40万─50万円の収入が可能とされるが、別府容疑者の売り上げは7月から9月までで約25万円にとどまるなど、伸び悩んでいたという。(共同通信)

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20030918-00000010-kyodo-soci