2003年09月18日(木) 11時55分
元オウム幹部の端本被告、2審も死刑判決(読売新聞)
坂本堤弁護士一家殺害や松本サリン事件など3事件に関与したとして、殺人罪などに問われた元オウム真理教幹部・端本悟被告(36)の控訴審で、東京高裁は18日、1審・東京地裁の死刑判決を支持し、被告の控訴を棄却する判決を言い渡した。仙波厚裁判長は、「あまりに残虐非道で、結果は重大。無期懲役を選択する余地はない」と厳しく指摘した。
弁護側は、坂本事件について「教団のマインドコントロール下にあり、犯行に加わる以外に選択肢はなかった」、松本事件については「サリンで人が死ぬとは認識していなかった」などと主張、1審判決は重すぎると訴えていた。
一連のオウム真理教の事件で、2審でも死刑判決を受けたのは、端本被告と同様に坂本事件の実行犯とされる岡崎一明被告(42)(上告中)、地下鉄サリン事件の実行犯とされる横山真人被告(39)(同)に続き3人目。
判決によると、端本被告は麻原彰晃こと松本智津夫被告(48)と共謀し、<1>1989年、坂本弁護士(当時33歳)と妻都子さん(同29歳)、長男龍彦ちゃん(同1歳)を横浜市の自宅で殺害<2>94年、長野県松本市でサリンを噴霧して7人を殺害<3>93—94年、山梨県上九一色村の教団施設でサリン生成プラントを完成させた。(読売新聞)
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20030918-00000203-yom-soci