2003年09月18日(木) 03時20分
<ヤミ金融>全国の銀行で2300口座が強制解約(毎日新聞)
ヤミ金融業者が返済金を受け取るために銀行口座を悪用している問題で、全国の銀行が昨年春以降、不正利用の疑いのある計約2300の口座について、強制解約などの手続きを取っていたことが17日、分かった。強制解約の全容が明らかになったのは初めて。今後、業界として関係規則の改定を検討する。
不正利用口座については、みずほ、UFJ、東京三菱の都銀3行が今春以降、計約500件を強制解約するなどしていたことが、毎日新聞の調査で明らかになっているが、全国銀行協会(全銀協)がこのほど、全国規模の調査を初めて実施。正会員135行の状況をまとめた。
集計によると、昨年4月〜今年7月の1年4カ月で、名義人の承諾なしに一方的に解約する「強制解約」が1165件。口座そのものは残すが、取引を凍結する「利用停止」が1104件あった。
全銀協は銀行間の振り込みのルールを定めた「内国為替取扱規則」などの改定に向けて検討に入ることを決定。今後、ヤミ金融問題の対策に活用する。また、不正利用対策の実効性を高めるため、金融庁や警察庁とも連携する。【江田将宏】(毎日新聞)
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20030918-00000170-mai-soci