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2003年09月16日(火) 13時57分

<立てこもり>現場のビルが爆発 人質7人解放直後に毎日新聞

 16日午前10時すぎ、名古屋市東区東大曽根町本通の「名古屋大曽根第一生命ビルディング」4階の「軽急便名古屋支店名古屋営業所事務センター」に、包丁やボーガン(洋弓)を持った男が押し入り、灯油のようなものをまいて立てこもった。男性8人を人質にとっていたが、午後1時10分ごろ、ビルの4階が爆発、炎上した。名古屋市消防局が消火にあたるとともに、救助作業にあたっている。

 男が押し入った当時、31人の従業員がいたが、間もなく女性22人と男性1人を解放、男性8人がセンター内で監禁されていたが、愛知県警は捜査本部を設置、立てこもった男の説得にあたり、さらに7人を解放、支店長の吉川邦男さん(41)が残っていたという。また、解放された人のうち名古屋市北区八代町、社員、鈴木誠さん(26)が左手首を切られ、同市北区の病院に救急車で運ばれたが、軽傷を負った。

 愛知県警の調べでは、男は40〜50歳。坊主頭で、上下とも宅配便の作業員の服を着て、サングラスをかけている。男は出刃包丁とボーガン(洋弓)、灯油のような液体が入った容器を持って事務所に押し入り、事務所の出入り口にソファや机でバリケードを築き、内側から鍵をかけていた。県警捜査1課の捜査員1人らがドア越しに男の説得にあたっており、男は「7、8、9月分の給料を振り込め」と要求していたという。

 軽急便本社(名古屋市中区)によると、男は同社が業務委託しているフランチャイズの運転手(50歳代)。軽急便の和田憲治常務は「午前11時半ごろ、人質を通じて、犯人から7〜9月分の支払い残を振り込めという要求があった。要求どおり25万円を正午に銀行口座に振り込んだ。犯人とは今から交渉する」と話した。

 現場は名城線大曽根駅の北東数十メートル。(毎日新聞)

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20030916-00001080-mai-soci