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ビートルズが設立したレコード会社・アップル社が、米パソコン大手のアップルコンピュータを相手取り、両社の合意に反してアップルコンピュータが音楽事業に進出しているとして、「アップル」の商標使用差し止めと損害賠償を求める訴訟をロンドンの高等法院に起こしていたことが１３日、明らかになった。
ＡＰ通信によると、アップルコンピュータは今年４月、オンライン音楽配信サービスを開始。１曲９９セントで１０００万曲以上の楽曲を販売するなど、事業は好調に推移している。
同社は８１年、「アップル」の商標使用をめぐってアップル社側から提訴され、コンピュータ関連事業にだけアップルの名称を使うことで合意した。しかし９１年、この合意に反して音楽関連の製品にも商標を使っているとして再び提訴され、賠償金を支払うことで合意した、とされている。
今回のアップル社の提訴は、アップルコンピュータの音楽配信事業がこれらの両社の合意に反すると主張するもの。アップルコンピュータ側は「合意の解釈をめぐって見解に相違があり、裁判所の判断を求めることにした」としている。
アップル社は６８年、ポール・マッカートニー氏らが設立。７７年にアップルコンピュータを設立したスティーブ・ジョブス氏は、ビートルズに敬意を表して「アップル」を社名に選んだ、といわれている。
(09/13 10:29)