2003年09月12日(金) 00時00分
ヤミ金被害 気軽に相談を 県警がPR相談窓口の案内の書かれたあぶらとり紙を配布する警官ら=JR和歌山駅前で(朝日新聞・)
「警察相談の日」にあたる11日、県警は、急増するヤミ金融の被害相談所を開設したり、JR和歌山駅前などで、相談専用電話の利用を呼びかけたりした。相談の日の街頭啓発は、警察庁が90年に開設した相談専用電話「#9110」にちなんで始められ、今年で5回目。
この日、和歌山市小松原通1丁目の県民文化会館内に設置された「ヤミ金融相談所」には、警察官、弁護士、県の相談員ら7人が待機。訪れた10人は、登録業者かどうかの判別方法や、払いすぎた利息の返済方法などについて真剣に相談していた。
警察相談課によると、7月までに県警に寄せられたヤミ金融被害は、昨年1年間の38件を大きく上回る1412件。多重債務者やその家族を狙い、借りていないのに、虚偽の内容のダイレクトメールを送りつけ、返済を強要する「カラ貸し」手口による被害相談が多いという。
このため、県警では8月に、専従の警察官47人でつくる「ヤミ金融事犯集中取締本部」を設置し、取り締まりを強化している。
同課は「ヤミ金融被害相談は、引き続き#9110で受け付けている。ヤミ金融以外でも、困ったことがあれば気軽にこの電話番号を利用してほしい」としている。
「#9110」は全国共通で、最寄りの都道府県警察の相談窓口につながる。
(9/12)
http://mytown.asahi.com/wakayama/news01.asp?kiji=1536
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