2003年09月12日(金) 21時20分
<法制審>ネットで提訴を可能に 法改正の中間試案(毎日新聞)
法制審議会の民事訴訟・民事執行法部会は12日、提訴など民事訴訟に関する裁判所への申し立て手続きがインターネットでできる制度を新設する法改正の中間試案をまとめた。司法制度改革の一つで、法制審は来年初めにも要綱案を取りまとめ、来年の通常国会に民事訴訟法と民事執行法の改正案を提出する予定。
試案によると、現在は書面による申し立てが定められている手続きのうち、提訴や保全、民事執行などの申し立てについてインターネット利用を認める。申し立ての到達時期は、電子データが裁判所が使用するコンピューターの中のファイルに記録された時点になる。
試案では、養育費など扶養義務に基づく債務に関し、債務者が履行しない場合に、裁判所がその期間に応じて制裁金の支払いを命じる制度も新設する。債務者を心理的に強制することで、債務履行の実現を図るのが狙い。この他、少額債権については地方裁判所だけでなく簡易裁判所で債権執行ができる制度も新設する。【伊藤正志】(毎日新聞)
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20030913-00000076-mai-soci