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2003年09月12日(金) 14時51分

牛の背骨もBSEの危険性、厚労省が販売禁止へ読売新聞

 BSE(牛海綿状脳症=狂牛病)対策として、牛の背骨の中にある背根神経節の安全性を検討してきた内閣府の食品安全委員会は12日までに、「特定危険部位の脊髄(せきずい)と同程度の危険性がある」との結論を出した。

 これを受け、厚生労働省は日本を含むBSE発生国の牛の背骨が付いた食肉の販売を禁止するとともに、背骨を食品や添加物の原材料として使用することも禁止する方針だ。国内では現在、牛の脳、目、脊髄、小腸の一部(回腸遠位部)を「特定危険部位」とし、解体時の除去と焼却を義務づけている。

 しかし、背骨の流通は認められており、Tボーンステーキなど背骨が付いたままの食肉が販売されているほか、食肉処理場や食肉販売店で除去された背骨は、エキスや骨油などとして利用されている。

 厚労省は、国際獣疫事務局(OIE)が昨年、国際動物衛生規約を改正して、「食用とすべきでない」部分に背骨を追加したのを受け、国内での背骨の取り扱いについて協議。肉加工業者やエキスなどの製造業者を対象に、食品などに使われているエキスや添加物の流通実態の調査を進め、年内にも最終的な規制方法を決める。

 ◆背根神経節=牛の背骨の中にあり、知覚神経細胞が集まる部分。背骨約20キロあたり約30グラムと微量だが、背骨に付着しているため、除去するのは難しいという。厚労省は「脳などと比較して非常に微量。全頭検査も行っており、BSE感染の可能性は極めて低い」としている。(読売新聞)

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20030912-00000106-yom-soci