悪のニュース記事では、消費者問題、宗教問題、ネット事件に関する記事を収集しています。関連するニュースを見つけた方は、登録してください。
また、記事に対するコメントや追加情報を投稿することが出来ます。
大阪府内の小中学生の自宅に、暴力団関係者を装い、「親分のベンツに傷を付けられた、犯人捜しに協力しろ」と言い掛かりをつけ、同級生の連絡先を聞き出す不審な電話が相次いでいることが12日分かった。「殺すぞ」などと子どもを脅迫する手口で、直後に教材販売業者が連絡してくるケースが多く、名簿集めが目的とみられる。警官やNTT職員を装う手口もあり、府警や府教委は注意を呼び掛けている。
大阪府南部の中学1年の女子生徒の自宅に今月、30〜40歳代とみられる男が電話してきた。生徒が出ると、保護者の不在を確認して「お前の学校の1年生がやった。お前の名前も挙がっている」と脅した。さらに、男は「協力しないと殺す」と学校の生徒名簿を要求し、名簿はないと分かると、生徒がアドレス帳に控えていた同級生数人分の名前と連絡先を聞き出したという。
暴力団関係者を装う手口は大阪市や守口市など府内各地で相次ぎ、堺市でも今年初めごろ、中学生の女子生徒が「今から家に行く」とすごまれて警察に相談したり、小学生が怖がって1人で家にいられないと訴えるケースもあった。堺市教委は「恐怖感や、友達の連絡先を教えた罪悪感で、子どものショックは大きい」と説明する。
府教委によると、最近は学校の多くが個人情報を慎重に扱い、クラス名簿を配布していない。このため、とりわけ、小学校の卒業アルバムを持つ中学1年生が狙われているという。府教委などは「業者がなりふり構わず名簿集めに走っているのでは。脅しに乗らないように」と注意を喚起している。【亀田早苗】
[毎日新聞9月12日] ( 2003-09-12-15:45 )
http://www.mainichi.co.jp/news/flash/shakai/20030912k0000e040078001c.html