2003年09月11日(木) 00時00分
「サイト利用料債権引き受けた」 岩手県内でニセはがき(河北新報)
「このはがき、何?」—。使った覚えがないのに、インターネットの有料サイトの利用料の債権を引き受けたとして、期限までに連絡を取るよう求めるはがきが民家に舞い込み、県民を不審がらせている。差出人は債権回収をかたる業者で、岩手県民生活センターが注意を呼び掛けている。
同センターによると、変なはがきが届いたと、9月1—3日の3日間だけで計192件の相談が寄せられ、8月にも計143件の相談があった。
はがきの内容は、いずれも「最終通告書」と記し、有料サイトの未納料金について、サイトの運営業者から債権を引き受けたとあり、期限までの連絡を要求している。連絡がない場合は、回収担当者が自宅に行くか、会社に出向き、給料差し押さえの手続きをすると脅迫している。
連絡先は「債権回収センター」とあり、担当者直通の携帯電話番号だけが記されている。請求料金や振込先などは記載されていない。携帯電話はつながる場合と、全くつながらない場合があるらしい。
県内では以前、利用した覚えがない有料サイトの「請求書」が届くことはあったが「債権譲渡」を装った内容のはがきが届いたのは今回が初めて。同センターは「たくらみがあってのはがきのはず。不用意に連絡を取るようなことはしないでほしい」と話している。
http://www.kahoku.co.jp/news/2003/09/20030912t33009.htm