2003年09月10日(水) 00時00分
コメ虚偽表示販売 前社長が偽装を主導(朝日新聞・)
社員に「安いコメ探せ」 郡山市の和光食糧が、米国産古米を混ぜたコメを会津産コシヒカリと産地を偽って販売した事件で、不正競争防止法違反の疑いで逮捕された同社前社長、増子英明容疑者(52)は、会社設立当初から「安いコメを探せ」などと社員に命じて、虚偽表示を主導していたことが9日、郡山署の調べでわかった。同署はこの日、増子容疑者ら2人と同社を地検郡山支部に送検した。
増子容疑者は別の米穀会社を経て、90年に同社を創業。偽装行為が県に発覚した今年2月まで社長を務めていた。発覚後の県の調査には「営業課長が指示をして従業員がやった。自分は知らなかった」と話し、関与を否定していた。
しかし、同署の調べに対し、増子容疑者は「偽装をするため、できるだけ安いコメを探してくるように社員に指示していた」などと、虚偽表示を認める供述をしているという。
これまでの調べでは、約10年前から01年ごろまでは安い国産米を混ぜていたが、01年からはより安い外国産米を混ぜるよう指示していたという。同社と以前に取引のあった喜多方市の生産農家の名前を書いたラベルを、無断で虚偽表示米の袋に張り付けることや、輸入米を入れる割合を決めるための試食会も、増子容疑者が指示していたとみられる。
(9/10)
http://mytown.asahi.com/fukushima/news02.asp?kiji=4683
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