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北海道旭川市の衣料量販店「丸善三番館」は優勝翌日から5日間、札幌市など道内7店舗でVセールを実施する。
会長が45年にわたる阪神ファンで旭川で私設応援団もやっており、日ごろからタイガースが勝った翌日にオリジナルの阪神せんべいなどを買い物客にプレゼントしている。「Vセールでは、球団に支払う使用料分は稼がないと」とそろばんをはじく。
熊本市の地下街「くまもと交通センタープラザ」約80店舗も、今年2月にオープンした百貨店「くまもと阪神」と歩調をあわせる形で、熊本では初の阪神Vセールを予定している。「熊本の人にタイガースはなじみがなかったが、阪神の進出で意識が変わった。地方の中心街はどこも低迷している。売り上げ増を期待したい」
岡山県が拠点の百貨店「天満屋」は中・四国5店舗で予定。「岡山は星野仙一監督の地元。ファンも多く、阪神を盛り上げたい」という理由から、実施を決めた。
阪神の前回優勝時(昭和60年)にセールを行ったのは、大阪・キタの阪神百貨店など阪神グループだけだった。
全国規模のプロ野球Vセールが開かれるようになったのは平成11年のダイエー優勝のころからで、「600億円以上の売上高があった」ことから流通業界が注目するようになった。
ロゴマークの使用料と引き換えに阪神球団が今回、公認したVセール・キャンペーンは70社・団体(10日現在)。中には、タイガースと直接関係がなさそうな関西以外の企業も目立つ。
昨年は巨人優勝セールを全国展開したスーパー業界のイトーヨーカ堂は、「阪神は関西の球団。関西の地域の皆様に還元する」ため、今年は、阪神Vセールを関西地区の8店舗で予定している。
コンビニのローソンも「九州ではホークスを応援しているが、阪神は関西に地域密着している」として関西・中国地区の約2300店舗でセールを開催する。
一方、セールの主戦場となるはずの大阪市内では、事情が少し異なる。球団が、阪神百貨店と競合する市内のデパートに対してはVセールを認めていないためだ。
このため、阪急百貨店梅田本店、大丸梅田店、同心斎橋店、高島屋大阪店の3社4店はタイガースの名前を使わず「オーサカバンザイセール」、松坂屋大阪店も「大阪エキサイティングゴーゴー大セール」として開催。阪神百貨店が収容しきれない客が流れてくることを想定し、“おこぼれ”効果を期待する。
もっとも、大阪市以外では同業他社でも公認Vセールは認められることから、大丸は東京や札幌など全国7店、高島屋は堺、京都など西日本7店、そして松坂屋は高槻など大阪府下2店で開催を予定している。
過熱気味の便乗商戦だが、業界内では「あっちこっちでセールをやっては、物珍しさもなくなってしまう。共倒れにならなければよいが…」(大手デパート)と心配する声も出ている。
◇
阪神公認の主なVセール(10日現在)
【百貨店】
京王百貨店(東京・新宿、聖蹟桜ケ丘の2店)
山陽百貨店(兵庫県姫路市の1店)
松坂屋(高槻、くずはの大阪府下2店)
ヤマトヤシキ(兵庫県の加古川・姫路の2店)
【スーパー】
イオン・マイカル(九州・沖縄除く約500店)
イズミヤ(一部店舗除く80店)
長崎屋(大阪府、兵庫県、石川県の5店)
【量販店など】
オートバックス(関西、鳥取・島根両県の97店)
上新電機(全国161店)
タワーレコード(関西地区の9店)
はるやま商事(主要41店)
【コンビニ】
セブン−イレブン(関西地区の約1100店)
ファミリーマート(関西地区約1200店)
【その他】
トヨタカローラ大阪(大阪府下17店)