2003年09月10日(水) 13時25分
<ディーゼル規制>罰則適用を伸ばす条例改正へ 自民党千葉県連(毎日新聞)
自民党千葉県連は10日の役員会で、来月1日に施行される県ディーゼル条例による運行規制の罰則適用時期を、05年3月まで延期する条例改正案を9月県議会に提出する方針を決めた。同党は県議会の最大会派であり、改正案が提案されれば可決されるのは確実。年内にも行われる可能性のある衆院選をにらみ、運送業界に対する配慮との見方もある。
運行規制は、自動車排ガスによる大気汚染の改善を目的に、東京、埼玉、神奈川と共に1都3県で同時に始めることになっていた。神奈川県は罰則適用時期を04年4月としているが、千葉県の罰則適用時期も延期されれば、大きく足並みが乱れることになる。
同規制は、最初の登録時から7年を超え、基準値をクリアできない車両の走行を禁止する。禁止命令に従わない場合、50万円以下の罰金もある。そのため、運送業界などは排ガス浄化装置を取り付けるなど対応を迫られているが、進んでいないのが実態という。
こうした状況を受け、自民県連は「排ガス除去装置の供給も追いつかない状況で条例の施行はおかしい」などと主張、改正案を提出することにしたという。これ対し、堂本暁子知事はこの日、「1都3県で足並みをそろえたい」と、自民県連に改正案を提案しないよう要望した。【坂本訓明、田中義郎】(毎日新聞)
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20030910-00001057-mai-soci